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72歳の再挑戦

B300 King airのFAAライセンス取得がならず、今居る会社を辞めようか?と一時は思いました。

しかし、C172S型機(AP・PFD・MFD・FMSを装備した完全なハイテク機)の教官になるための訓練中です。何故C172Sか?は、やや人間関係が絡むのでさておき、King airからC172に乗り換え、楽しく・とても厳しく訓練中です。

単発Pitson機にのるのは約40年ぶりですが、B747とは(当然)全く異なる分野の飛行機です。最大離陸重量が2500ポンドですからB747の1/300分です。しかし、これが難しい(操縦が!)。

当たり前ですが、飛行前の準備(調布飛行場使用願い・TGLを行う龍ヶ崎飛行場の使用願い提出と電話での確認・飛行計画書のFile・W&B作成・訓練空域使用願いのFileと取得番号の確認・天候NOTAMの確認等々・・・)・機の操縦・無線交信(関東平野をVFRで飛ぶにはATC機関・会社等とにかく多い)・種々のCheck listのHandling・時間の記録等々全部1人で行います。APの使用はLimitationの範囲内で常時可能ですが、訓練のため今は殆ど使いません。

足でTaxiするのも40年ぶりです。着陸直後、Brakeを殆ど踏まないのにもやっと慣れました?何故Brakeを直ぐに踏まないのでしょう?⇒Anti-skidが無いので着陸直後に強くBrakingするとTireがダメになってしいます。

定期便の運航では、Bankが30度を越えるとFOQA(FDA)から『お叱りの手紙』がきますが、General aviationではSteep turnが50度、Chandellesが60度Bankを使います。この技術は上空からの写真撮影に常時使います。60度Bankは普通です(ビックリ!)。

私の今の課題は、『関東平野の地形がわからない』。教官から、あの街は何処ですか?と聞かれても自信を持ってXXですとは中々でてきません。例えば、新幹線の線路なんて直ぐに解ると思っていましたが、解りません。高度が2-3000ftで、遠方から新幹線をみても全く解らないのです。あそこに線路があると思って心眼で見ると「見える」のです。

私は、神奈川県人ですから元々渋谷から北には行ったことがなく、地名を言われてもピン!ときません。早く地形に慣熟しないと操縦に影響大と少し焦っています。飛んではイケナイところばかりです。

明日の土曜日も14時から2時間の訓練が入っています。頑張れ72歳!!!
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がんばってください!

60度バンクだと2Gですか!
写真機の重さも2倍になるので、写真を撮る人も大変でしょうネ。
がんばってください!
Old fogyさんも↓の人みたいに172の教官なのですか?
Hanne solo cross country, part 1 (Boeingフィールド)
https://www.youtube.com/watch?v=ElyVLUEtNCM
askcaptainscottのその他の動画
https://www.youtube.com/user/askcaptainscott/videos
この人↑は、747でも貨物機の操縦士でしょうか?
by がんばってください! (2015-05-08 20:44) 

カイホ

頑張れ72歳!!!というご自身への
エールが素晴らしく、かっこ良く聞こえます。

私自身もFDキャップのブログに感化され
てブログを始めた経緯がございます。
文章を書くことは脳を活性化し、センスを
みがくと考えています。

他人に見せる文章はいいかげんには表現
できないですからね。

今後はデジカメ等の映像も添付して頂ければ
と存じます。
益々のパワーアップ楽しみにしております。


by カイホ (2015-05-08 21:39) 

Oldfogy

Hanneが乗っているのはC 172でもアナログ計器装備+GPS です。私が今乗っているのはGarmin 1000によるPFD, MFD, FMS, AP装備の完全なハイテク機でLNAV/VNAV approach も可能です。

仲間は、Cessna172がハイテク化されていると聞くと超ビックリします。私自身もそうでした。考えれば自家用機20万機の米国ですから、どんどん新しくなっていくのでしょう。

自分の名前(PIC is Hanne!)でFlight planをFileする様子がとても初々しく可愛い。出発時刻を『今』なんて!日本ならゲンコツですか(笑)

Paine fieldを出て途中2箇所の飛行場を経由してまたPaineに帰ってくる長距離NavigationのSoloです。しかし、Cockpitに座ってTaxi clearance を貰い、Runway手前でMag drop checkをし、離陸が始まると豹のような鋭い目つきに変わるのはさすがです。

美しいワシントン州のLong navigationなんて想像しただけで楽しいですね。Part2も是非ご覧になって下さい。

こんな美しいお嬢さんの教育を担当したら、気が散って"上の空”になりかねません。今月末から始まる某大学の学生にHanneさんような美しい学生がいることを願っています。you tubeのコメントに『How white teeth!』とありますね。

しかし、現実に戻れば、全く日本での飛行経験のない学生を単なる追加訓練で事業用操縦士に合格させるのは至難の業と思っています。TGLも龍ヶ崎飛行場(Runwayは800 mです!)で、調布からの往復だけでも大変です。

Paine fieldに2機の『青い尻尾』が見えたのがご愛嬌です。

askcaptainscottのScottさんは貨物機か旅客機かは判りませんが経験豊かな大型機の機長であることには間違いありません。また現在は777ではないでしょうか。B747-400の経験もあるようです(画像だけで、videoはまだ見ていませんが)。

カイホさん、私には画像をアップロードするほどの「腕」はまだありません。ユックリと勉強するので少し時間を下さい。
by Oldfogy (2015-05-13 14:44) 

 がんばってください!

動画の詳しい解説ありがとうございます!
Hanneのフライトもワクワクしますが、Oldfogyさんのブログ記事もワクワクしますヨ。
*ブログアクセス数は、そんなに急には増えないと思いますので気楽に、気長にやれば良いと思います。(無理に、面白い記事を書こうとしないほうが楽でよいと思います。ブログを楽につづけるコツは、記事によって書く相手をあるていど絞ることです。たとえば、操縦士を目指す学生さんのためだとか、一般の航空に関心がある人たちのためだとかです。現代は、インターネットが誰でも使えて誰でも情報を自由に発信できるなんてスゴイことですよネ。)
>今月末から始まる某大学の学生
Oldfogyさんが、教官なら学生さんも幸せでしょう。
人柄がよくて、やる気のある学生さんが来ると良いですね!

ついでに、日本の航空会社の操縦士が足りないのだったら航空身体検査や社内審査が通れば80歳くらいまで引き上げてもよいと思います。
「勤務時間が長くならない国内線だけ」などの制限をつければ大丈夫だと思うのですが。(客としては、やはり日本人のほうが安心です。操縦士の年齢が、2人で80+80=160歳は、ぎょっとするかもしれませんが、その飛行機に乗ると思います。)
by がんばってください! (2015-05-14 19:04) 

Oldfogy

アドヴァイス・激励有難うございます。

≪航空身体検査や社内審査が通れば80歳くらいまで引き上げてもよいと思います≫

それは無理ですね。私は人一倍元気です。調布まで片道2時間10分(5時50分自宅発→徒歩10分→バス→小田急大和→新百合丘→小田急永山→京王永山→調布→バス→徒歩8分)をバス以外は立って通っています。

でも、来年一杯で引退します。体の衰え=肌のたるみ・色艶・視力=等は隠しようもありません。特にGeneral aviationは1人乗務ですので、万が一空中で心臓発作でも起こせば即墜落です。私個人は飛行機で死ぬなら本望ですが、東京上空を飛んでいるときにそのような状態になったら地上へのダメージは大変大きなものがあります。

私以上に元気な人は沢山居ると思いますが旅客便のPilotはせいぜい65歳が妥当な線でしょう。

例えば、XX歳まで乗務可能としたら、途中で『切る』ことは大変難しいのです。チェッカーはみんな後輩や教え子達です。そういう人が、『あなたは技量が水準以下なので不合格』とはなかなか言えません。
韓国ほどでないにしても日本人の美徳なんでしょうが、先輩を『能力』で切ることは実質不可能です。

現在の65歳(67歳まで延期されるそうですが反対です)でも、私の担当であった飛行解析をしていると『不安全(この不安全は墜落とか言うものではなく、会社が決めた標準操作にやや問題があるということです)』と判断されるGroupは圧倒的に高齢者のGroupです。

足りないなら、若い人を育てる努力が先ですね。もし、出来ないなら「量を絞る」しかありません。

今国交省があわててPilotの数を増やす手当てをしていますが、10年以上も前から判っていたことで、泥棒を捕まえてから縄を編んでいるという状態です。それはエアラインも同罪です。

加齢乗員を使えば、人件費が1/3になるので、社内では加齢乗員を使った上で足りない機長しか養成しないのです!
FDさんが書いているように、副操縦士の半分程度の給料の機長が多くなることは異常でしょう?ツケは、お客様に回ってきます。
by Oldfogy (2015-05-15 15:32) 

がんばってください!

>調布まで片道2時間10分
こりゃ大変ですネ。私も片道2時間というのを2週間ぶっ続けでやったことありますが、大変でした。(仕事ではなくてボランティアでしたが。バスの中では寝てました。*バスでも事故は発生するので、Oldfogyさんも座ったほうが安全かも知れません。)
>飛行機で死ぬなら本望
これは、まあこういう表現方法ということで、Oldfogyさんが真剣にご自分の職務を遂行されているのだということがよく分かります。
>圧倒的に高齢者のGroup
でも、総合的に評価すれば若い人より優れているのではないでしょうか。
>10年以上も前から
いまちょうど、第一次ベビーブームくらいの人たちが退職してますネ。確かに、これはずっと前から分かっていたことです。でも、911テロやサブプライム問題があったし日本経済の見通しも不透明で航空会社も旅客需要を予想するのは困難だったのではないでしょうか。(困難でもちゃんとやらないといけないのでしょうが、日本航空が倒産したりしましたからね…、なにが起こるかわかりません。)
>副操縦士の半分程度の給料
これは、ちゃんとした給料を払ってもらわないとイケマセン!(加齢乗員だからといって、航空運賃安くなってはいませんから!)
*Oldfogyさん無理せず、安全第一でどうぞ!
by がんばってください! (2015-05-18 00:08) 

Fumito

訓練大変お疲れ様でございます。

初めてコメントさせていただきます。
桶川の飛行場でC172S型で飛んでいる者です。
よろしくお願いいたします。

私は、免許はC172P型で取得し、普段乗っているレンタル機はC172S型(APはついてないです)です。

アナログ機からグラスコックピット機に変わりましたが、私はS型が気に入っております。なぜかといえば、空の方向音痴の私にとってはS型のGPSはとても助かるのと、P型に比べると操作感がしっかりしているという印象があるからです。
お友達の中には、アナログメータのP型がお好きな方もかなりいらっしゃりますが・・・。

いずれにせよ、訓練が過酷かと思いますが、安全に気をつけてがんばってください!
by Fumito (2015-05-26 16:41) 

Oldfogy

がんばってくださいさん・Fumito さん、励まし有難うございます。

私が44年前、海上自衛隊を退官し某航空会社に入ったとき本田航空で事業用・多発・計器を取得しました(当時、自衛隊は民間のライセンスを保有していませんでした)。

事業用は松本空港で訓練を受けましたが桶川にもNAV訓練で何回も行きました。記憶では、川原の土手のようなところを飛行機を移動させているのを見てビックリしたと・・・!

C172SのGarmin 1000は大変よくできていて(これにも)驚きました。Synthetic visionまでありますね。SYNをOnにしておくとLanding後も滑走路のCenter lineがキチンと出てきます。これなら、米国で大空港にいっても迷子になることはないのでは?最新鋭のJet旅客機も真っ青です。
FMS+GPSの威力は素晴らしい!

Flight を楽しんで下さい。RJTFにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。
24日から訓練開始で多忙を極めBlogに投稿できないのが残念です。
by Oldfogy (2015-06-02 15:03) 

鬼藤千春の小説・短歌

はじめまして!あるブログを拝見していたら、このブログに出会いました。私もブログを開設しています。「鬼藤千春の小説・短歌」で検索できます。一度訪問してみて下さい。よろしくお願い致します。
by 鬼藤千春の小説・短歌 (2015-06-09 14:22) 

NO NAME

はじめまして、私も72歳になります。65歳までANAグループで機長をしており、現在は、小型機業界で後身の育成に携わっております。間もなく総飛行時間も30000時間に達しようとしておりますが、若手にまだまだ負けず、怒鳴り散らかしております。これからもお互い、健康には気を付けて頑張って行きましょうね。
by NO NAME (2015-06-25 09:41) 

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